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ドイツ語関連一般書・研究書


書名 追想 岩﨑英二郎
 Gedenkschrift FÜR und VON Eijiro Iwasaki
編者 『追想 岩﨑英二郎』刊行委員会
定価 10,450円(本体9,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0340-0
A5判上製函入り(追悼篇・拾遺篇2巻セット)
2024年1月
内容 没後7年になる岩﨑英二郎先生への論文や追悼文などを収める『追悼篇』と、ご自身の論文・隨筆・座談を集めた『拾遺篇』の二巻セット函入りです。 先生がいかに多くの人々に敬愛されていたかが、まざまざと伝わる一冊です。


書名 ドイツ語学への視点・ドイツ語学からの視座
 ー成田節教授退職記念論文集ー
編者 カンミンギョン / 時田伊津子 / 藤縄康弘
定価 4,180円(本体3,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0337-0
A5判 264頁
2023年3月
内容 本書は、成田節・東京外国語大学教授のご退職を記念して作成された論文集です。学部および大学院で成田先生の指導を受けてきた元教え子やこれまで交流を深めてきた研究者の方々による 16 編の論文を収録しています。
ドイツ語における「視点」をめぐる論考から、動詞や構文、様々な文法現象の分析、テキスト分析、語彙意味論や辞書研究、そしてドイツ語と日本語の対照研究に至るまで、多岐にわたる内容の研究書です。


書名 ペーター・カピッツァさんに感謝をこめて
 Peter Kapitza, unser Freund, unser Lehrer
著者 刊行委員会
定価 3,960円(本体3,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0326-4
A5判 上製 178頁
2016年6月
内容 日本独文学会の仕事をしていて、いかにカピッツァさんにお世話になっているかということを何度も痛感しました。いつか、なんらかの形でそれに対する感謝の気持ちを表したいと思っていました。カピッツァさんにはドイツでの出版だけでなく、大学で教えを受けたり、同僚として親しく接してきた人も少なくありません。本書はそうした人たちの抱いているさまざまな思いをまとめてFestschrift,いやDanksagungにしたものです。私たちは、この小冊子をこれまでのご恩に対する心からの感謝の気持ちをこめて、カピッツァさんに捧げたいと思います。  (本書「序にかえて」より) 


書名 エディプスとドイツ近代小説
 ドイツ的言説にみる神話志向
著者 斎藤成夫
定価 4,180円(本体3,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0323-3
A5判 上製 280頁
2016年2月
内容 ドイツ近代文学史において「教養小説」と並んで「長編小説」がひとつの特権的ジャンルを獲得したのはなぜなのか。それは「神話性」ということである。現代における神話を叙述するために長編小説というジャンルが選ばれたのではないか。ギリシア悲劇のエディプス神話がいかに顕著なかたちで長編小説にあらわれているのかを検証していく。
   目 次
 ・第1部 エディプス-神話と精神分析
   第1章 欲望としてのロマン派小説
   第2章 エディプスの淵源
 ・第2部 近代の神話としてのオペラ
   第3章 近代の神話としてのオペラ
 ・第3部 神話/伝説としての近代小説
   第4章 現代における伝説創作
   第5章 現代神話の創出
   第6章 根源にむかって
 ・終わりに 


書名 カフカ後期作品論集
編者 上江憲治 / 野口広明
執筆者 有村隆広 / 上江憲治 / 佐々木博康 / 下薗りさ / 立花健吾 /
西嶋義憲 / 野口広明 / 林嵜伸二 / 古川昌文 / 村上浩明 / 山尾涼
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0322-6
四六判 上製 432頁
2016年1月
内容  本書では、『後期』(1920年から1924年まで)に書かれた作品のうち、長編をのぞき、第一部では短編集『断食芸人 -四つの物語-』に収められた四編を、第二部では『批判版カフカ全集』の『遺稿と断章Ⅱ』に収められた作品を取り上げ、十一人の執筆者が様々な方法で考案した。巻末に、「年譜」と「索引(人名・作品・事項)」を付した。


書名 歴史言語学とドイツ語史
著者 荻野蔵平 / 齋藤治之
定価 4,950円(本体4,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0317-2
A5判 上製 476頁
2015年9月
内容  「本書は、ドイツ語、特にドイツ語の歴史に関心を抱く一般読者や大学生の皆さんを対象として編まれたドイツ語史の概説書です。『歴史言語学とドイツ語史』という題名が示すように、本書では「歴史言語学」と「ドイツ語史」を内容的にリンクさせることで、ドイツ語が有する歴史的多面性について包括的な紹介を目指しています。またドイツ語が持つそのような歴史性を認識することは、とりもなおさず、現代ドイツ語について深い理解にもつながることでしょう。」  (著者「まえがき」より)
   目 次
第Ⅰ部 歴史言語学
 第1章 歴史言語学総論  第2章 音韻変化     第3章 語形変化
 第4章 統語変化     第5章 意味と語彙の変化 第6章 語用論的変化
 第7章 書記法の変化   第8章 ドイツ方言学
第Ⅱ部 ドイツ語史
 第9章  ドイツ語史総論  第10章 ゲルマン語    第11章 古高ドイツ語
 第12章 中高ドイツ語   第13章 古低ドイツ語・中低ドイツ語
 第14章 初期新高ドイツ語 第15章 新高ドイツ語   第16章 現代ドイツ語
 第17章 ドイツ語史における「連続性」と「不連続性」


書名 西と東の詩的世界
著者 越谷直也
定価 5,060円(本体4,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0246-5
A5判 上製 482頁
2013年12月
内容 惜しまれまがら他界した越谷直也氏の遺稿集が完成した。
前半部は、ゲーテ論を核とした、厳密な文献学的論理に基づく独創的な視点による創見に満ちた論考から成り、後半部では、論文中で控えめに表出された直感の閃きと詩的感性のほとばしりが、その論理的形式から一挙に解き放たれて、瑞々しく豊饒な広がりを開示しつつ、短歌の詩形に色彩豊かに流れ込み、それぞれの詩句の内部で熱く白熱している。
この論文執筆と詩作との絶えざる往還と交流の中にこそ、著者の文学的営為の特質と独自性があり、西洋文学の研究と自作短歌による日本(東洋)文学の創作という『西東詩集』を残したゲーテを彷彿させる。


書名 夢のようにはかない女の肖像
 -ドイツ文学の中の女たち-
著者 三浦淳
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0249-6
四六判 並製 274頁
2013年10月
内容  女心のわかるドイツ文学!
心の貞節と体の貞節: レッシングの『エミーリア・ガロッティ』
女が三角関係を維持するとき: ゲーテの『若きウェルテルの悩み』
不倫と貞節の狭間で: クライストの『アンフィトリュオン』
恋と増悪は紙一重: ヘッベルの『ユーディト』
娘にとって母の存在とは: シュトルムの『みずうみ』
女にとって美貌とは: ゲーテの『ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』
悪女とお嬢様の対決: レッシングの『ミス・サラ・サンプソン』
女が芸術家と市民の間で悩むとき: グリルパルツァーの『サッフォー』
マゾヒズムの語源となった作家: ザッハー=マゾッホの『公妃ライェフスカ』
夢のようにはかない女の肖像(その1): シュトルムの『告白』
夢のようにはかない女の肖像(その2): ハインリヒ・マンの『奇蹟』
都合のいい女と悪い女: シュテファン・ツヴァイクの二つの短篇
若い叔母という微妙な存在: リルケの『マルテの手記』
少女の原像: ヨーゼフ・ロートの『酔いどれ聖者の伝説』
女が同性愛に走るとき: バッハマンの『ゴモラへの一歩』
精神的なスワッピングの構図: ゲーテの『親和力』
   (本書で扱った作品) 


書名 カフカの『城』
著者 芳野昇
定価 2,750円(本体2,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0247-2
A5判 上製 232頁
2013年7月
内容  未完の大作『城』、その主人公Kの実存の軌跡探る評論集
第1章 『城』の成立過程 -作品構想をめぐって-
第2章 多様な主題
第3章 Kの主張 -その1-/-その2-
第4章 主要登場人物の形姿 -Kをめぐる15の黙示録-
 1.女給フリーダ -その1-/-その2-
 2.村八分のバルナバス一家
 3.妹娘アマーリア
 4.姉娘オルガ
 5.使者バルナバス
 6.長官クラム
 7.役人ソルティーニ
 8.馭者ゲルシュテッカー
 9.橋屋の女将
 10.女中ペピー
 11.村人ブルンスヴィックとその家族
 12.村長と教師
 13.執事の息子シュヴァルツァーと女教師ギーザ
 14.助手達
 15.秘書達、エァランガーとビュルゲル
第5章 城の形態とそのモデル -形象と心象が複綜する迷宮-
第6章 受容と変奏 -倉橋由美子の場合-

「僕は15歳で最初に『城』を読んだとき、・・・ただこの本は自分のためにある、と感じました。」
 -村上春樹へのインタビュー(本文21頁)


書名 〈過去の未来〉と〈未来の過去〉
  保坂一夫先生古希記念論文集
著者 保坂一夫先生古希記念論文集刊行委員会
定価 5,060円(本体4,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0245-8
A5判 上製 464頁
2013年3月
内容 本書は、東京大学・早稲田大学・日本大学などで教鞭をとられた保坂一夫氏の古稀を
祝して、関係者32名から寄せられた論文を編んだ記念論集である。
所属大学や専門分野、師弟関係などを超えた多くの寄稿は、氏の颯爽たる知のすがたが、
いかなる立場の者にとっても、大きな励ましであることを明かしている。


書名 今日は志ん朝 あしたはショパン
 -佐藤俊一郎遺稿集-
著者 佐藤俊一郎
定価 3,520円(本体3,200円+税)
ISBN 978-4-8102-0242-7
B6判 上製 434頁
2013年2月
内容 ドイツ文学者で落語、歌舞伎に通じ、連句の会では歌仙であった著者の遺稿を
アンソロジーにしてまとめた。
第一章は「歌右衛門と志ん朝の時代」と題し、昭和48年から平成7年までの劇評、高座評を。
第二章は「音楽への変身-トーマス・マンの初期作品をめぐってー」などドイツ文学の
学術論文。
第三章は「尾住先生のこと」「ウィーンのおばあちゃん」他エッセイを集めた。
第四章は「名作歌舞伎面白ビデオ案内」として、往年の時代劇映画への蘊蓄を語る。
最後の第五章は「歌仙早稲田行きの巻」をはじめとする連句集。
昭和から平成へ、東京の文化を駆けまわった、一人の文人の優雅な文章が郷愁を誘う。


書名 ドイツ語の副詞・心態詞研究 【品切】
 -読解力の向上を求めて-
著者 岩﨑英二郎岩崎英二郎
定価 9,900円(本体9,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0238-0
A5判 上・下2巻セット 箱入り 1744頁
2012年4月
内容 本書は、旧著『ドイツ語不変化詞の用例』(大学書林 1968)の続編ともいうべきもので、その間に書かれた82篇の論文が収められている。ただし国外のゲルマニストに向けてドイツ語で執筆したものを除き、その大部分は、日本の若い世代のドイツ語の読解力をすこしでも高めたいとの願いを籠めて、もっぱら教育的視点から執筆したもので、同時にまたその願いを実現するためには不可欠の用例集でもある。
本書もまた、前著『ドイツ語副詞辞典』(白水社 1998)と同様、長年にわたる著者なりの職人仕事の産物と考えていただきたい。  (著者『「あとがき」にかえて』より)


書名 ドイツのなぞなぞ
著者 木下康光
定価 1,760円(本体1,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0233-5
B6 変型判 270頁
2012年2月
内容 国境を越え、時を経て語り継がれてきたなぞなぞは「詩」,「知」,「遊」一体となった民間文芸である。
本書はドイツ語で書かれたなぞなぞ300余を収めて読者を“古典的”知的ゲームの世界へと誘う。

  【本書より】
   (4)ケルンのお寺のお堂の中に
      黄色いお花が咲いています
      長く立っているほどに
      ますますちぢんでゆくのです
                                  答え:ろうそく


書名 楽都の薫り
 -ウィーンの音楽会から-
著者 斎藤成夫
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0231-1
新書判 134頁
2011年9月
内容  今ウィーン・フィルをこの指揮者で聞きたい!
 楽都ウィーンの最新クラシック音楽評論。琴線に触れる名演奏会はあったのか。

ウィーン楽壇は今時代の大変動期にある。ティーレマン、ガッティ、ジョルダンら次の時代をになっていくであろう指揮者たちを、研ぎすまされた耳で聞き比べ、これからのウィーン楽壇に思いを馳せる。2010年5月から2011年2月まで、一年間ウィーンに滞在し、ムジークフェラインを中心として、バイロイト、ミュンヘン、プラハへも足をはこぶ。オーケストラ演奏会そしてオペラと、最新のクラシック音楽評論。楽都ウィーンに響く芳醇な音が目の前に立ち現れ、エッセイのように綴られていく文章が心地よく響く。 


書名 カフカ中期作品論集
編者 古川昌文 / 西嶋義憲
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0228-1
四六判 上製 418頁
2011年7月
内容  カフカ「中期」の代表作を11名の執筆者が徹底分析!
本書では「中期」(1914年夏から1917年春までの3年間)に書かれた作品のうち、短編『流刑地にて』と短編集『田舎医者』を取り上げ、第一部では『流刑地にて』を第二部では『田舎医者』に収められた14編の作品をそれぞれ独立させて論じた。生前に発表された代表的な短編と短編集が11名の執筆者によりさまざまな角度から分析される。
巻末に「年譜」と「索引(人名・作品・事項)」を付した。


書名 北窓集
 ― 一独文学者の感想 ―
著者 小栗浩
定価 1,980円(本体1,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0221-2
四六判 上製 338頁
2010年5月
内容 研究者、教師として折々に書いてきた文章。
60年の時が流れ今70篇の珠玉の随筆は生涯の軌跡を綴る。


書名 ニーチェの妹 エリーザベト-その実像
著者 恒吉良隆
定価 2,860円(本体2,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0108-6
四六判 上製 352頁
2009年8月
内容 本邦初のエリーザベトについての本格的評伝
エリーザベトの犯した原典資料の改ざんという事実が強調されるあまり、ややもすると彼女の「功績」やその実像はほとんど省みられることがなかった。 しかし、「ニーチェの生涯や思想、そしてニーチェ受容の局面などを考察しようとするとき、エリーザベト・フェルスター=ニーチェを抜きにして語ることはできない。この妹の生涯と照らし合わせることによってはじめて、ニーチェの全体像もおのずから鮮明に浮上してくるのではないだろうか。」 (著者「まえがき」より)
本書では、激動する時代のなか波瀾万丈の一生を送ったエリーザベトの軌跡を辿りながら、自己実現を果たすべく気丈に生きたひとりの女性の姿を追う。


書名 ドイツの標準語
 -その生い立ちと辞典の個性-
著者 根本道也
定価 3,080円(本体2,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0455-1
A5判 272頁
2008年4月
内容 ドイツ語を学んでいるとき、ふとこんな疑問がわく!
●ドイツ語っていつ、どのようにできたのだろう?
●英語に似ているけど、違う点も多い。英語とはどんな間柄なの?
●ドイツにも津軽弁や鹿児島弁みたいな方言があるのだろうか?
●標準語は首都ベルリンの言葉が基になっているのだろうか?
●ドイツ語の国語辞典ってどんなものなんだろう?
●ドイツの国語辞典は私たちの勉強にも役立つのだろうか?
本書はこのような数々の疑問を3000年の歴史をたどりながら物語風に解説し、ドイツ語の総合的な理解を助けるものです。


書名 詩を楽しむ
 -東洋の詩・西洋の詩-
著者 三浦安子 / 近藤裕子
定価 2,200円(本体2,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0454-4
A5判 154頁
2008年4月
内容  「世界の詩」の展覧会へようこそ!
詩とは何だろうか。詩とは作者の心の真実を、喜びや悲しみの感情をそのまま読む者に直接訴えかけてくるもの、しかもその心情の吐露が真実であると同時に美をも兼ね備えていて、その「ことばの力」が読む者を慰め、励まし、生きる希望を与えてくれるもの、といえよう。
愛・自然・人生・社会の4つをテーマとする、欧米、日本、中国などの名詩32篇が選ばれ、8人の執筆者によって解説がなされている。作者略歴と参考文献も添えられていて、中・高生からシニア世代の方々にいたるまで誰でも入場できる「世界の詩の展覧会」、「詩を読むための入門書」となっている。


書名 カフカ初期作品論集
編者 立花健吾 / 佐々木博康
著者 有村隆広 / 尾張充典 / 河中正彦 / 佐々木博康 / 立花健吾
/ 西嶋義憲 / 野口広明 / 古川昌文 / 本田和親
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0456-8
B6判 上製 338頁
2008年3月
内容  不可解なカフカ文学を理解するための待望の一冊!
『判決』や『変身』などの衝撃的な作品が執筆されたカフカの「初期」(1904~1913年)――この時期に成立した諸短編を取り上げ、さまざまな方法で解釈を行った注目の論集。


書名 ゲーテとスピノザ主義
著者 大槻裕子
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0452-0
四六判 上製 294頁
2007年2月
内容 動・植物形態学を始めとするゲーテ自然科学の領域に踏み込み、スピノチスト・ゲーテの思想形成を跡付ける。


書名 ドイツ「書簡文化」と女性
 -ゾフィー・フォン・ラロッシュからベッティーナへ- 
著者 渡邊洋子
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0451-3
A5判 上製 350頁
2006年12月
内容 本書は十八世紀半ばから十九世紀半ばにかけてドイツに生きた三世代の女性たちと「文学」の 関わりをテーマとしている。文学史にかろうじて残ったのが第一作『シュテルンハイム嬢物語』のみだったラロッシュ(第1世代) のそれ以後の作品、女性の文学活動の基盤となり、ロマン派の女性たち(第二世代)の書簡をも生んだ「書簡文化」とその限界、 それを超えてベッティーナ(第三世代)が展開した書簡体作品『ゲーテとある子供の往復書簡』、『ギュンデローデ』、 『春の花冠』などを取り上げ、さらに、当時の「文学」へのベッティーナの共感と批判についても論じている。
啓蒙主義によってはじめて人間として認められた女性たちは、総じて「文学」の強い影響下にあったが、「文学」は女性を賛美 しつつ、疎外していった。当時まさに成立しつつあったこのような「文学」と、ラロッシュやベッティーナがどう関わったのかを 考察することによって、私たち自身と「文学」の関係を意識化することができれば、と思う。


書名 青島から来た兵士たち
 -第一次大戦とドイツ兵俘虜の実像-
著者 瀬戸武彦
定価 1,760円(本体1,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0450-6
四六判 196頁
2006年6月
内容 第一次世界大戦時、ドイツに宣戦布告した日本は、ドイツの極東の拠点、中国の青島を撃破した。敗れて捕虜になった5千人以上のドイツ人は、各地の収容所に送られ、やがては日本人との交流が生まれていった。
鳴門の収容所では捕虜たちによる日本初の「第九」の演奏会が開かれ、瀬戸内海の似島の捕虜たちはサッカーを教えた。捕虜と広島市内の学生との試合は、初めての日独国際戦となったのである。
り、ドイツ兵俘虜の実像を青島(チンタオ)をキーワードにたどった渾身のレポートである。


書名 世紀転換期ドイツの文化と思想
 -ニーチェ、フロイト、マーラー、トーマス・マンの時代-
著者 斎藤成夫
定価 2,750円(本体2,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0149-9
四六判 上製 174頁
2006年1月
内容 晩秋の輝きを放ったウィーンの文化史に限った書籍はこれまで何冊かあったものの、ドイツ文化史全体を扱った書籍は見あたらなかった。そうしたなか、19世紀から20世紀への世紀転換期のドイツ文化史を概観した本書は、世紀末ヨーロッパ文化史に興味ある読者のよりどころとなるだろう。
第一章では1848年の三月革命から二つの大戦を経て、1955年のトーマス・マン没年までの、時代の歴史的状況を概観する。第二章では自然主義、表現主義、ダダイズム、ワイマール文化など、時代の文化と思想状況を史的に概観する。第三章から第六章までの四つの章では、ニーチェ、フロイト、マーラー、トーマス・マンの四人の人物の生涯を個々に叙述して、個別的な視点からこの時代を浮かびあがらせる。


書名 エルンスト・シュタードラーの抒情詩
 -ドイツ表現主義抒情詩の先駆け- 
著者 三浦安子
定価 5,500円(本体5,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0145-1
A5判 上製 334頁
2005年10月
内容 1910年代、G・ハイム、G・トラークル等と共に活躍したドイツの初期表現主義抒情詩人エルンスト・シュタードラー。
アルザスに生まれて独仏両文化に育まれ、オックスフォードで比較文学を修めた彼は、第一次大戦で戦死する直前までブリュッセル自由大学で教鞭をとりつつ清新な詩と評論を書き続けた。
彼は生の充溢を求めて、工業化による自然喪失が進行する都市生活者の明暗と、近郊農村の大自然の生命力を、脚韻つき長行という詩形で力動的に表現した。
本書はこの詩人の代表的な詩集『出発』の文体を、同時代の詩人の作品と対比しつつ綿密に分析し、この青年詩人の全体像に迫ろうとする、わが国初のシュタードラー研究の書である。
巻末の詩集『出発』も本邦初の全訳で、現代への強いメッセージとなっている。。


書名 06W杯・ドイツへ行こう!
 2006ワールドカップ観戦ハンドブック
著者 石井学
定価 1,760円(本体1,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0050-8
四六判 244頁
2005年9月
内容 2006年ドイツワールドカップ開催12都市完全ガイド。ドイツサッカーの魅力や歴史、観戦に役立つ会話集や単語集などで構成。


書名 カフカ彷徨
著者 井上正篤
定価 2,860円(本体2,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0140-6
四六判 上製 358頁
2003年12月
内容 カフカ独特の「語り技法」と「形象化」の淵源を探る。
小説考、カフカ・ノート、書簡考の三部構成。


書名 価値崩壊と文学
 -ヘルマン・ブロッホ論集-
著者 入野田眞右 / 青山寛 / 斎藤成夫 / 武田竜弥 / 孟真理 / 山口光一
定価 2,750円(本体2,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0139-0
四六判 上製 312頁
2003年1月
内容 難解にして知られざる作家ヘルマン・ブロッホの全体像に迫る11の学術論文集。
作家の没後50年を記念して刊行。


書名 レッシング
 -啓蒙精神の文芸と批評-
著者 渡邉直樹
定価 4,950円(本体4,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0138-3
A5判 上製 512頁
2002年10月
内容 レッシングの文芸と批評を通して、彼の啓蒙主義的活動をたどり、
そこに社会変革への強い意志を探る。


書名 現代ドイツ語文法論
著者 川島淳夫
定価 5,500円(本体5,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0135-2
A5判 上製 394頁
2002年7月
内容 話し言葉への興味から半世紀にわたり研究しつづけた心態詞を中心に、
その成果を問う和欧論文の集大成。


書名 中欧の墓たち
著者 平田達治
定価 4,180円(本体3,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0213-7
A5判変型 上製 478頁
2001年4月
内容 ハプスブルク王家の霊廟やモーツァルトの墓など時代を映す墓に関する興味深いエピソードを
210枚の写真とともに綴る。


書名 沈黙のことば
 -リルケ「オルフォイスへのソネット」について-
著者 小松原千里
定価 2,530円(本体2,300円+税)
ISBN 978-4-8102-0128-4
四六判 上製 244頁
2000年10月
内容 詩人リルケのことばの透明性と、その秘密に迫る。
巻末にはアルフレート・シュッツェの「死者たち」を訳出掲載。


書名 高専ドイツ語教育
編者 堀米徹 ほか
定価 6,600円(本体6,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0125-3
A5判 上製 350頁
2000年1月
内容 高専ドイツ語教育研究会創立30周年の記念論文集。
創立当時からの歴史、貴重な資料も収める。


書名 童話を読み解く
著者 梅内幸信
定価 3,740円(本体3,400円+税)
ISBN 978-4-8102-0124-6
四六判 544頁
1999年10月
内容 グリム兄弟の民俗童話とホフマンの創作童話を精神分析的・深層心理学的解釈により、
詳細に読み解き、その本質に迫る。


書名 カフカと二十世紀ドイツ文学
編者 有村隆広
定価 4,180円(本体3,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0122-2
B6判 上製 462頁
1999年7月
内容 カフカと11人の作家との関係を同年代、戦後の二つの時代に分け、
比較文学の方法で個々に論じる。


書名 ドイツ語統語論の諸相
 -早川東三先生古稀記念論集
著者 早川東三 ほか
定価 6,600円(本体6,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0123-9
A5判 上製 452頁
1999年6月
内容 ドイツ語学・辞書の編纂の優れた業績と日独学術文化交流に貢献された早川東三先生の
古稀記念論集。


書名 ドイツ演劇・文学の万華鏡
 -岩淵達治先生古稀記念論集
著者 岩淵達治 ほか
定価 8,800円(本体8,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0117-8
A5判 上製 758頁
1997年12月
内容 ドイツ演劇・文学の研究と翻訳に数々の業績を重ねてきた岩淵達治先生の古稀記念論集。


書名 カフカ
著者 城山良彦
定価 3,080円(本体2,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0111-6
四六判 上製 314頁
1997年9月
内容 カフカ研究の代表者城山良彦氏の遺稿集。
作品を丹念に解き明かして行く文章は広く読者を魅了する。


書名 言語・文学・コミュニケーション
著者 岩﨑英二郎 岩崎
編者 早川東三 / 千石喬 / 木村直司 / 平尾浩三
定価 9,900円(本体9,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0110-9
A5判 上製 618頁
1997年4月
内容 言語、文学、文化と多岐にわたる、28名の執筆者による、
全編独文の岩﨑英二郎先生75歳の記念論文集。


書名 悪魔の霊液
著者 梅内幸信
定価 3,080円(本体2,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0099-7
四六判 424頁
1997年1月
内容 ホフマンの恐怖小説『悪魔の霊液』を「自己の分裂と統合」というキーワードを手掛かりに解説。


書名 文化の光景
 -概念とその思想の小史-
著者 今井道兒
定価 1,980円(本体1,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0098-0
四六判 262頁
1996年10月
内容 「文化」という言葉の概念と思想を日本とヨーロッパの歴史のうちに個々の人物を通して
スケッチする。


書名 詩的自我のドイツ的系譜
著者 内藤道雄
定価 3,630円(本体3,300円+税)
ISBN 978-4-8102-0095-9
四六判 上製 412頁
1996年4月
内容 ゲーテからツェラン以後にいたるドイツ語作家の自我構造の深層を解明する
12篇を収録した研究論文。


書名 カルポス
著者 圓子修平 ほか
定価 5,500円(本体5,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0094-2
四六判 上製 424頁
1995年9月
内容 圓子修平教授の退官を記念して、知友や教えを受けたドイツ文学者20名の論文集。


書名 応用言語科学としての日独語対照研究
著者 小坂光一
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0087-4
A5判 260頁
1992年10月
内容 日本語・ドイツ語の二つの言語の比較を通して、言語教育法開発の理論固めをめざす研究書。
十年間にわたる研究論文十編を収める。


書名 ドイツ表現主義の詩人たち
著者 滝田夏樹
定価 3,850円(本体3,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0083-6
A5判 上製 364頁
1990年11月
内容 ポストモダンといわれる今日の視点から「ドイツ表現主義」の作家や詩人たちの
文学的評価を問う。


書名 日本から見たもう一人のカフカ
著者 G.シェーパース
訳者 瀧井美保子
定価 2,530円(本体2,300円+税)
ISBN 978-4-8102-0079-9
B6判 上製 304頁
1988年5月
内容 「甘えの構造」からカフカを読み解く。日本文化の観点からカフカを論じた独特な研究論文。


書名 浮塵抄
著者 国松孝二
定価 2,750円(本体2,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0078-2
四六判 上製函入 390頁
1988年1月
内容 著者が戦後40年の間に雑誌、新聞等に発表した、鋭い批判精神と豊かな文藻に裏付けられた旅と人と本にまつわる珠玉の文章69篇。


書名 芸術・文学覚書
 -ユングとフロイトその他-
著者 高橋義孝
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0074-4
B6判 上製 166頁
1987年2月
内容 ドイツ文芸学、ユング、フロイトに関する論考など雑誌、新聞等に発表した文章12篇を収める。


書名 カフカと現代日本文学
編者 有村隆広/八木浩
定価 2,860円(本体2,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0071-3
B6判 上製 408頁
1985年10月
内容 混沌たるカフカ解釈の渦の中、新しい日本文学の担い手たる詩人作家たちの、
カフカ受容の容態を探る注目の論集。



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ドイツ語関連一般書・研究書


書名 ドイツ語学への視点・ドイツ語学からの視座
 ー成田節教授退職記念論文集ー
著者 カンミンギョン / 時田伊津子 / 藤縄康弘
定価 4,180円(本体3,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0337-0
A5判 264頁
2023年3月
内容 本書は、成田節・本学名誉教授のご退職を記念して作成された論文集です。学部および大学院で成田先生の指導を受けてきた元教え子やこれまで交流を深めてきた研究者の方々による 16 編の論文を収録しています。ドイツ語における「視点」をめぐる論考から、動詞や構文、様々な文法現象の分析、テキスト分析、語彙意味論や辞書研究、そしてドイツ語と日本語の対照研究に至るまで、多岐にわたる内容の研究書です。


書名 ペーター・カピッツァさんに感謝をこめて
 Peter Kapitza, unser Freund, unser Lehrer
著者 刊行委員会
定価 3,960円(本体3,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0326-4
A5判 上製 178頁
2016年6月
内容 日本独文学会の仕事をしていて、いかにカピッツァさんにお世話になっているかということを何度も痛感しました。いつか、なんらかの形でそれに対する感謝の気持ちを表したいと思っていました。カピッツァさんにはドイツでの出版だけでなく、大学で教えを受けたり、同僚として親しく接してきた人も少なくありません。本書はそうした人たちの抱いているさまざまな思いをまとめてFestschrift,いやDanksagungにしたものです。私たちは、この小冊子をこれまでのご恩に対する心からの感謝の気持ちをこめて、カピッツァさんに捧げたいと思います。  (本書「序にかえて」より) 


書名 エディプスとドイツ近代小説
 ドイツ的言説にみる神話志向
著者 斎藤成夫
定価 4,180円(本体3,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0323-3
A5判 上製 280頁
2016年2月
内容 ドイツ近代文学史において「教養小説」と並んで「長編小説」がひとつの特権的ジャンルを獲得したのはなぜなのか。それは「神話性」ということである。現代における神話を叙述するために長編小説というジャンルが選ばれたのではないか。ギリシア悲劇のエディプス神話がいかに顕著なかたちで長編小説にあらわれているのかを検証していく。
   目 次
 ・第1部 エディプス-神話と精神分析
   第1章 欲望としてのロマン派小説
   第2章 エディプスの淵源
 ・第2部 近代の神話としてのオペラ
   第3章 近代の神話としてのオペラ
 ・第3部 神話/伝説としての近代小説
   第4章 現代における伝説創作
   第5章 現代神話の創出
   第6章 根源にむかって
 ・終わりに 


書名 カフカ後期作品論集
編者 上江憲治 / 野口広明
執筆者 有村隆広 / 上江憲治 / 佐々木博康 / 下薗りさ / 立花健吾 /
西嶋義憲 / 野口広明 / 林嵜伸二 / 古川昌文 / 村上浩明 / 山尾涼
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0322-6
四六判 上製 432頁
2016年1月
内容  本書では、『後期』(1920年から1924年まで)に書かれた作品のうち、長編をのぞき、第一部では短編集『断食芸人 -四つの物語-』に収められた四編を、第二部では『批判版カフカ全集』の『遺稿と断章Ⅱ』に収められた作品を取り上げ、十一人の執筆者が様々な方法で考案した。巻末に、「年譜」と「索引(人名・作品・事項)」を付した。


書名 歴史言語学とドイツ語史
著者 荻野蔵平 / 齋藤治之
定価 4,950円(本体4,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0317-2
A5判 上製 476頁
2015年9月
内容  「本書は、ドイツ語、特にドイツ語の歴史に関心を抱く一般読者や大学生の皆さんを対象として編まれたドイツ語史の概説書です。『歴史言語学とドイツ語史』という題名が示すように、本書では「歴史言語学」と「ドイツ語史」を内容的にリンクさせることで、ドイツ語が有する歴史的多面性について包括的な紹介を目指しています。またドイツ語が持つそのような歴史性を認識することは、とりもなおさず、現代ドイツ語について深い理解にもつながることでしょう。」  (著者「まえがき」より)
   目 次
第Ⅰ部 歴史言語学
 第1章 歴史言語学総論  第2章 音韻変化     第3章 語形変化
 第4章 統語変化     第5章 意味と語彙の変化 第6章 語用論的変化
 第7章 書記法の変化   第8章 ドイツ方言学
第Ⅱ部 ドイツ語史
 第9章  ドイツ語史総論  第10章 ゲルマン語    第11章 古高ドイツ語
 第12章 中高ドイツ語   第13章 古低ドイツ語・中低ドイツ語
 第14章 初期新高ドイツ語 第15章 新高ドイツ語   第16章 現代ドイツ語
 第17章 ドイツ語史における「連続性」と「不連続性」


書名 西と東の詩的世界
著者 越谷直也
定価 5,060円(本体4,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0246-5
A5判 上製 482頁
2013年12月
内容 惜しまれまがら他界した越谷直也氏の遺稿集が完成した。
前半部は、ゲーテ論を核とした、厳密な文献学的論理に基づく独創的な視点による創見に満ちた論考から成り、後半部では、論文中で控えめに表出された直感の閃きと詩的感性のほとばしりが、その論理的形式から一挙に解き放たれて、瑞々しく豊饒な広がりを開示しつつ、短歌の詩形に色彩豊かに流れ込み、それぞれの詩句の内部で熱く白熱している。
この論文執筆と詩作との絶えざる往還と交流の中にこそ、著者の文学的営為の特質と独自性があり、西洋文学の研究と自作短歌による日本(東洋)文学の創作という『西東詩集』を残したゲーテを彷彿させる。


書名 夢のようにはかない女の肖像
 -ドイツ文学の中の女たち-
著者 三浦淳
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0249-6
四六判 並製 274頁
2013年10月
内容  女心のわかるドイツ文学!
心の貞節と体の貞節: レッシングの『エミーリア・ガロッティ』
女が三角関係を維持するとき: ゲーテの『若きウェルテルの悩み』
不倫と貞節の狭間で: クライストの『アンフィトリュオン』
恋と増悪は紙一重: ヘッベルの『ユーディト』
娘にとって母の存在とは: シュトルムの『みずうみ』
女にとって美貌とは: ゲーテの『ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』
悪女とお嬢様の対決: レッシングの『ミス・サラ・サンプソン』
女が芸術家と市民の間で悩むとき: グリルパルツァーの『サッフォー』
マゾヒズムの語源となった作家: ザッハー=マゾッホの『公妃ライェフスカ』
夢のようにはかない女の肖像(その1): シュトルムの『告白』
夢のようにはかない女の肖像(その2): ハインリヒ・マンの『奇蹟』
都合のいい女と悪い女: シュテファン・ツヴァイクの二つの短篇
若い叔母という微妙な存在: リルケの『マルテの手記』
少女の原像: ヨーゼフ・ロートの『酔いどれ聖者の伝説』
女が同性愛に走るとき: バッハマンの『ゴモラへの一歩』
精神的なスワッピングの構図: ゲーテの『親和力』
   (本書で扱った作品) 


書名 カフカの『城』
著者 芳野昇
定価 2,750円(本体2,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0247-2
A5判 上製 232頁
2013年7月
内容  未完の大作『城』、その主人公Kの実存の軌跡探る評論集
第1章 『城』の成立過程 -作品構想をめぐって-
第2章 多様な主題
第3章 Kの主張 -その1-/-その2-
第4章 主要登場人物の形姿 -Kをめぐる15の黙示録-
 1.女給フリーダ -その1-/-その2-
 2.村八分のバルナバス一家
 3.妹娘アマーリア
 4.姉娘オルガ
 5.使者バルナバス
 6.長官クラム
 7.役人ソルティーニ
 8.馭者ゲルシュテッカー
 9.橋屋の女将
 10.女中ペピー
 11.村人ブルンスヴィックとその家族
 12.村長と教師
 13.執事の息子シュヴァルツァーと女教師ギーザ
 14.助手達
 15.秘書達、エァランガーとビュルゲル
第5章 城の形態とそのモデル -形象と心象が複綜する迷宮-
第6章 受容と変奏 -倉橋由美子の場合-

「僕は15歳で最初に『城』を読んだとき、・・・ただこの本は自分のためにある、と感じました。」
 -村上春樹へのインタビュー(本文21頁)


書名 〈過去の未来〉と〈未来の過去〉
  保坂一夫先生古希記念論文集
著者 保坂一夫先生古希記念論文集刊行委員会
定価 5,060円(本体4,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0245-8
A5判 上製 464頁
2013年3月
内容 本書は、東京大学・早稲田大学・日本大学などで教鞭をとられた保坂一夫氏の古稀を
祝して、関係者32名から寄せられた論文を編んだ記念論集である。
所属大学や専門分野、師弟関係などを超えた多くの寄稿は、氏の颯爽たる知のすがたが、
いかなる立場の者にとっても、大きな励ましであることを明かしている。


書名 今日は志ん朝 あしたはショパン
 -佐藤俊一郎遺稿集-
著者 佐藤俊一郎
定価 3,520円(本体3,200円+税)
ISBN 978-4-8102-0242-7
B6判 上製 434頁
2013年2月
内容 ドイツ文学者で落語、歌舞伎に通じ、連句の会では歌仙であった著者の遺稿を
アンソロジーにしてまとめた。
第一章は「歌右衛門と志ん朝の時代」と題し、昭和48年から平成7年までの劇評、高座評を。
第二章は「音楽への変身-トーマス・マンの初期作品をめぐってー」などドイツ文学の
学術論文。
第三章は「尾住先生のこと」「ウィーンのおばあちゃん」他エッセイを集めた。
第四章は「名作歌舞伎面白ビデオ案内」として、往年の時代劇映画への蘊蓄を語る。
最後の第五章は「歌仙早稲田行きの巻」をはじめとする連句集。
昭和から平成へ、東京の文化を駆けまわった、一人の文人の優雅な文章が郷愁を誘う。


書名 ドイツ語の副詞・心態詞研究 【品切】
 -読解力の向上を求めて-
著者 岩﨑英二郎岩崎英二郎
定価 9,900円(本体9,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0238-0
A5判 上・下2巻セット 箱入り 1744頁
2012年4月
内容 本書は、旧著『ドイツ語不変化詞の用例』(大学書林 1968)の続編ともいうべきもので、その間に書かれた82篇の論文が収められている。ただし国外のゲルマニストに向けてドイツ語で執筆したものを除き、その大部分は、日本の若い世代のドイツ語の読解力をすこしでも高めたいとの願いを籠めて、もっぱら教育的視点から執筆したもので、同時にまたその願いを実現するためには不可欠の用例集でもある。
本書もまた、前著『ドイツ語副詞辞典』(白水社 1998)と同様、長年にわたる著者なりの職人仕事の産物と考えていただきたい。  (著者『「あとがき」にかえて』より)


書名 ドイツのなぞなぞ
著者 木下康光
定価 1,760円(本体1,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0233-5
B6 変型判 270頁
2012年2月
内容 国境を越え、時を経て語り継がれてきたなぞなぞは「詩」,「知」,「遊」一体となった民間文芸である。
本書はドイツ語で書かれたなぞなぞ300余を収めて読者を“古典的”知的ゲームの世界へと誘う。

  【本書より】
   (4)ケルンのお寺のお堂の中に
      黄色いお花が咲いています
      長く立っているほどに
      ますますちぢんでゆくのです
                                  答え:ろうそく


書名 楽都の薫り
 -ウィーンの音楽会から-
著者 斎藤成夫
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0231-1
新書判 134頁
2011年9月
内容  今ウィーン・フィルをこの指揮者で聞きたい!
 楽都ウィーンの最新クラシック音楽評論。琴線に触れる名演奏会はあったのか。

ウィーン楽壇は今時代の大変動期にある。ティーレマン、ガッティ、ジョルダンら次の時代をになっていくであろう指揮者たちを、研ぎすまされた耳で聞き比べ、これからのウィーン楽壇に思いを馳せる。2010年5月から2011年2月まで、一年間ウィーンに滞在し、ムジークフェラインを中心として、バイロイト、ミュンヘン、プラハへも足をはこぶ。オーケストラ演奏会そしてオペラと、最新のクラシック音楽評論。楽都ウィーンに響く芳醇な音が目の前に立ち現れ、エッセイのように綴られていく文章が心地よく響く。 


書名 カフカ中期作品論集
編者 古川昌文 / 西嶋義憲
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0228-1
四六判 上製 418頁
2011年7月
内容  カフカ「中期」の代表作を11名の執筆者が徹底分析!
本書では「中期」(1914年夏から1917年春までの3年間)に書かれた作品のうち、短編『流刑地にて』と短編集『田舎医者』を取り上げ、第一部では『流刑地にて』を第二部では『田舎医者』に収められた14編の作品をそれぞれ独立させて論じた。生前に発表された代表的な短編と短編集が11名の執筆者によりさまざまな角度から分析される。
巻末に「年譜」と「索引(人名・作品・事項)」を付した。


書名 北窓集
 ― 一独文学者の感想 ―
著者 小栗浩
定価 1,980円(本体1,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0221-2
四六判 上製 338頁
2010年5月
内容 研究者、教師として折々に書いてきた文章。
60年の時が流れ今70篇の珠玉の随筆は生涯の軌跡を綴る。


書名 ニーチェの妹 エリーザベト-その実像
著者 恒吉良隆
定価 2,860円(本体2,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0108-6
四六判 上製 352頁
2009年8月
内容 本邦初のエリーザベトについての本格的評伝
エリーザベトの犯した原典資料の改ざんという事実が強調されるあまり、ややもすると彼女の「功績」やその実像はほとんど省みられることがなかった。 しかし、「ニーチェの生涯や思想、そしてニーチェ受容の局面などを考察しようとするとき、エリーザベト・フェルスター=ニーチェを抜きにして語ることはできない。この妹の生涯と照らし合わせることによってはじめて、ニーチェの全体像もおのずから鮮明に浮上してくるのではないだろうか。」 (著者「まえがき」より)
本書では、激動する時代のなか波瀾万丈の一生を送ったエリーザベトの軌跡を辿りながら、自己実現を果たすべく気丈に生きたひとりの女性の姿を追う。


書名 ドイツの標準語
 -その生い立ちと辞典の個性-
著者 根本道也
定価 3,080円(本体2,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0455-1
A5判 272頁
2008年4月
内容 ドイツ語を学んでいるとき、ふとこんな疑問がわく!
●ドイツ語っていつ、どのようにできたのだろう?
●英語に似ているけど、違う点も多い。英語とはどんな間柄なの?
●ドイツにも津軽弁や鹿児島弁みたいな方言があるのだろうか?
●標準語は首都ベルリンの言葉が基になっているのだろうか?
●ドイツ語の国語辞典ってどんなものなんだろう?
●ドイツの国語辞典は私たちの勉強にも役立つのだろうか?
本書はこのような数々の疑問を3000年の歴史をたどりながら物語風に解説し、ドイツ語の総合的な理解を助けるものです。


書名 詩を楽しむ
 -東洋の詩・西洋の詩-
著者 三浦安子 / 近藤裕子
定価 2,200円(本体2,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0454-4
A5判 154頁
2008年4月
内容  「世界の詩」の展覧会へようこそ!
詩とは何だろうか。詩とは作者の心の真実を、喜びや悲しみの感情をそのまま読む者に直接訴えかけてくるもの、しかもその心情の吐露が真実であると同時に美をも兼ね備えていて、その「ことばの力」が読む者を慰め、励まし、生きる希望を与えてくれるもの、といえよう。
愛・自然・人生・社会の4つをテーマとする、欧米、日本、中国などの名詩32篇が選ばれ、8人の執筆者によって解説がなされている。作者略歴と参考文献も添えられていて、中・高生からシニア世代の方々にいたるまで誰でも入場できる「世界の詩の展覧会」、「詩を読むための入門書」となっている。


書名 カフカ初期作品論集
編者 立花健吾 / 佐々木博康
著者 有村隆広 / 尾張充典 / 河中正彦 / 佐々木博康 / 立花健吾
/ 西嶋義憲 / 野口広明 / 古川昌文 / 本田和親
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0456-8
B6判 上製 338頁
2008年3月
内容  不可解なカフカ文学を理解するための待望の一冊!
『判決』や『変身』などの衝撃的な作品が執筆されたカフカの「初期」(1904~1913年)――この時期に成立した諸短編を取り上げ、さまざまな方法で解釈を行った注目の論集。


書名 ゲーテとスピノザ主義
著者 大槻裕子
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0452-0
四六判 上製 294頁
2007年2月
内容 動・植物形態学を始めとするゲーテ自然科学の領域に踏み込み、スピノチスト・ゲーテの思想形成を跡付ける。


書名 ドイツ「書簡文化」と女性
 -ゾフィー・フォン・ラロッシュからベッティーナへ- 
著者 渡邊洋子
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0451-3
A5判 上製 350頁
2006年12月
内容 本書は十八世紀半ばから十九世紀半ばにかけてドイツに生きた三世代の女性たちと「文学」の 関わりをテーマとしている。文学史にかろうじて残ったのが第一作『シュテルンハイム嬢物語』のみだったラロッシュ(第1世代) のそれ以後の作品、女性の文学活動の基盤となり、ロマン派の女性たち(第二世代)の書簡をも生んだ「書簡文化」とその限界、 それを超えてベッティーナ(第三世代)が展開した書簡体作品『ゲーテとある子供の往復書簡』、『ギュンデローデ』、 『春の花冠』などを取り上げ、さらに、当時の「文学」へのベッティーナの共感と批判についても論じている。
啓蒙主義によってはじめて人間として認められた女性たちは、総じて「文学」の強い影響下にあったが、「文学」は女性を賛美 しつつ、疎外していった。当時まさに成立しつつあったこのような「文学」と、ラロッシュやベッティーナがどう関わったのかを 考察することによって、私たち自身と「文学」の関係を意識化することができれば、と思う。


書名 青島から来た兵士たち
 -第一次大戦とドイツ兵俘虜の実像-
著者 瀬戸武彦
定価 1,760円(本体1,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0450-6
四六判 196頁
2006年6月
内容 第一次世界大戦時、ドイツに宣戦布告した日本は、ドイツの極東の拠点、中国の青島を撃破した。敗れて捕虜になった5千人以上のドイツ人は、各地の収容所に送られ、やがては日本人との交流が生まれていった。
鳴門の収容所では捕虜たちによる日本初の「第九」の演奏会が開かれ、瀬戸内海の似島の捕虜たちはサッカーを教えた。捕虜と広島市内の学生との試合は、初めての日独国際戦となったのである。
り、ドイツ兵俘虜の実像を青島(チンタオ)をキーワードにたどった渾身のレポートである。


書名 世紀転換期ドイツの文化と思想
 -ニーチェ、フロイト、マーラー、トーマス・マンの時代-
著者 斎藤成夫
定価 2,750円(本体2,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0149-9
四六判 上製 174頁
2006年1月
内容 晩秋の輝きを放ったウィーンの文化史に限った書籍はこれまで何冊かあったものの、ドイツ文化史全体を扱った書籍は見あたらなかった。そうしたなか、19世紀から20世紀への世紀転換期のドイツ文化史を概観した本書は、世紀末ヨーロッパ文化史に興味ある読者のよりどころとなるだろう。
第一章では1848年の三月革命から二つの大戦を経て、1955年のトーマス・マン没年までの、時代の歴史的状況を概観する。第二章では自然主義、表現主義、ダダイズム、ワイマール文化など、時代の文化と思想状況を史的に概観する。第三章から第六章までの四つの章では、ニーチェ、フロイト、マーラー、トーマス・マンの四人の人物の生涯を個々に叙述して、個別的な視点からこの時代を浮かびあがらせる。


書名 エルンスト・シュタードラーの抒情詩
 -ドイツ表現主義抒情詩の先駆け- 
著者 三浦安子
定価 5,500円(本体5,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0145-1
A5判 上製 334頁
2005年10月
内容 1910年代、G・ハイム、G・トラークル等と共に活躍したドイツの初期表現主義抒情詩人エルンスト・シュタードラー。
アルザスに生まれて独仏両文化に育まれ、オックスフォードで比較文学を修めた彼は、第一次大戦で戦死する直前までブリュッセル自由大学で教鞭をとりつつ清新な詩と評論を書き続けた。
彼は生の充溢を求めて、工業化による自然喪失が進行する都市生活者の明暗と、近郊農村の大自然の生命力を、脚韻つき長行という詩形で力動的に表現した。
本書はこの詩人の代表的な詩集『出発』の文体を、同時代の詩人の作品と対比しつつ綿密に分析し、この青年詩人の全体像に迫ろうとする、わが国初のシュタードラー研究の書である。
巻末の詩集『出発』も本邦初の全訳で、現代への強いメッセージとなっている。。


書名 06W杯・ドイツへ行こう!
 2006ワールドカップ観戦ハンドブック
著者 石井学
定価 1,760円(本体1,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0050-8
四六判 244頁
2005年9月
内容 2006年ドイツワールドカップ開催12都市完全ガイド。ドイツサッカーの魅力や歴史、観戦に役立つ会話集や単語集などで構成。


書名 カフカ彷徨
著者 井上正篤
定価 2,860円(本体2,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0140-6
四六判 上製 358頁
2003年12月
内容 カフカ独特の「語り技法」と「形象化」の淵源を探る。
小説考、カフカ・ノート、書簡考の三部構成。


書名 価値崩壊と文学
 -ヘルマン・ブロッホ論集-
著者 入野田眞右 / 青山寛 / 斎藤成夫 / 武田竜弥 / 孟真理 / 山口光一
定価 2,750円(本体2,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0139-0
四六判 上製 312頁
2003年1月
内容 難解にして知られざる作家ヘルマン・ブロッホの全体像に迫る11の学術論文集。
作家の没後50年を記念して刊行。


書名 レッシング
 -啓蒙精神の文芸と批評-
著者 渡邉直樹
定価 4,950円(本体4,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0138-3
A5判 上製 512頁
2002年10月
内容 レッシングの文芸と批評を通して、彼の啓蒙主義的活動をたどり、
そこに社会変革への強い意志を探る。


書名 現代ドイツ語文法論
著者 川島淳夫
定価 5,500円(本体5,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0135-2
A5判 上製 394頁
2002年7月
内容 話し言葉への興味から半世紀にわたり研究しつづけた心態詞を中心に、
その成果を問う和欧論文の集大成。


書名 中欧の墓たち
著者 平田達治
定価 4,180円(本体3,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0213-7
A5判変型 上製 478頁
2001年4月
内容 ハプスブルク王家の霊廟やモーツァルトの墓など時代を映す墓に関する興味深いエピソードを
210枚の写真とともに綴る。


書名 沈黙のことば
 -リルケ「オルフォイスへのソネット」について-
著者 小松原千里
定価 2,530円(本体2,300円+税)
ISBN 978-4-8102-0128-4
四六判 上製 244頁
2000年10月
内容 詩人リルケのことばの透明性と、その秘密に迫る。
巻末にはアルフレート・シュッツェの「死者たち」を訳出掲載。


書名 高専ドイツ語教育
編者 堀米徹 ほか
定価 6,600円(本体6,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0125-3
A5判 上製 350頁
2000年1月
内容 高専ドイツ語教育研究会創立30周年の記念論文集。
創立当時からの歴史、貴重な資料も収める。


書名 童話を読み解く
著者 梅内幸信
定価 3,740円(本体3,400円+税)
ISBN 978-4-8102-0124-6
四六判 544頁
1999年10月
内容 グリム兄弟の民俗童話とホフマンの創作童話を精神分析的・深層心理学的解釈により、
詳細に読み解き、その本質に迫る。


書名 カフカと二十世紀ドイツ文学
編者 有村隆広
定価 4,180円(本体3,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0122-2
B6判 上製 462頁
1999年7月
内容 カフカと11人の作家との関係を同年代、戦後の二つの時代に分け、
比較文学の方法で個々に論じる。


書名 ドイツ語統語論の諸相
 -早川東三先生古稀記念論集
著者 早川東三 ほか
定価 6,600円(本体6,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0123-9
A5判 上製 452頁
1999年6月
内容 ドイツ語学・辞書の編纂の優れた業績と日独学術文化交流に貢献された早川東三先生の
古稀記念論集。


書名 ドイツ演劇・文学の万華鏡
 -岩淵達治先生古稀記念論集
著者 岩淵達治 ほか
定価 8,800円(本体8,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0117-8
A5判 上製 758頁
1997年12月
内容 ドイツ演劇・文学の研究と翻訳に数々の業績を重ねてきた岩淵達治先生の古稀記念論集。


書名 カフカ
著者 城山良彦
定価 3,080円(本体2,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0111-6
四六判 上製 314頁
1997年9月
内容 カフカ研究の代表者城山良彦氏の遺稿集。
作品を丹念に解き明かして行く文章は広く読者を魅了する。


書名 言語・文学・コミュニケーション
著者 岩﨑英二郎 岩崎
編者 早川東三 / 千石喬 / 木村直司 / 平尾浩三
定価 9,900円(本体9,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0110-9
A5判 上製 618頁
1997年4月
内容 言語、文学、文化と多岐にわたる、28名の執筆者による、
全編独文の岩﨑英二郎先生75歳の記念論文集。


書名 悪魔の霊液
著者 梅内幸信
定価 3,080円(本体2,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0099-7
四六判 424頁
1997年1月
内容 ホフマンの恐怖小説『悪魔の霊液』を「自己の分裂と統合」というキーワードを手掛かりに解説。


書名 文化の光景
 -概念とその思想の小史-
著者 今井道兒
定価 1,980円(本体1,800円+税)
ISBN 978-4-8102-0098-0
四六判 262頁
1996年10月
内容 「文化」という言葉の概念と思想を日本とヨーロッパの歴史のうちに個々の人物を通して
スケッチする。


書名 詩的自我のドイツ的系譜
著者 内藤道雄
定価 3,630円(本体3,300円+税)
ISBN 978-4-8102-0095-9
四六判 上製 412頁
1996年4月
内容 ゲーテからツェラン以後にいたるドイツ語作家の自我構造の深層を解明する
12篇を収録した研究論文。


書名 カルポス
著者 圓子修平 ほか
定価 5,500円(本体5,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0094-2
四六判 上製 424頁
1995年9月
内容 圓子修平教授の退官を記念して、知友や教えを受けたドイツ文学者20名の論文集。


書名 応用言語科学としての日独語対照研究
著者 小坂光一
定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8102-0087-4
A5判 260頁
1992年10月
内容 日本語・ドイツ語の二つの言語の比較を通して、言語教育法開発の理論固めをめざす研究書。
十年間にわたる研究論文十編を収める。


書名 ドイツ表現主義の詩人たち
著者 滝田夏樹
定価 3,850円(本体3,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0083-6
A5判 上製 364頁
1990年11月
内容 ポストモダンといわれる今日の視点から「ドイツ表現主義」の作家や詩人たちの
文学的評価を問う。


書名 日本から見たもう一人のカフカ
著者 G.シェーパース
訳者 瀧井美保子
定価 2,530円(本体2,300円+税)
ISBN 978-4-8102-0079-9
B6判 上製 304頁
1988年5月
内容 「甘えの構造」からカフカを読み解く。日本文化の観点からカフカを論じた独特な研究論文。


書名 浮塵抄
著者 国松孝二
定価 2,750円(本体2,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0078-2
四六判 上製函入 390頁
1988年1月
内容 著者が戦後40年の間に雑誌、新聞等に発表した、鋭い批判精神と豊かな文藻に裏付けられた旅と人と本にまつわる珠玉の文章69篇。


書名 芸術・文学覚書
 -ユングとフロイトその他-
著者 高橋義孝
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0074-4
B6判 上製 166頁
1987年2月
内容 ドイツ文芸学、ユング、フロイトに関する論考など雑誌、新聞等に発表した文章12篇を収める。


書名 カフカと現代日本文学
編者 有村隆広/八木浩
定価 2,860円(本体2,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0071-3
B6判 上製 408頁
1985年10月
内容 混沌たるカフカ解釈の渦の中、新しい日本文学の担い手たる詩人作家たちの、
カフカ受容の容態を探る注目の論集。



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