ドイツ語学への視点・ドイツ語学からの視座 ー成田節教授退職記念論文集ー |
本書は、成田節・東京外国語大学教授のご退職を記念して作成された論文集です。
学部および大学院で成田教授の指導をうけてきた元教え子やこれまで交流を深めてきた研究者の方々による16編の論文を収録しています。 ----- 本書のタイトルである『ドイツ語学への視点・ドイツ語学からの視座』には、成田先生が長年取り組んでおられたドイツ語学の研究、 とりわけ「視点」に関する研究への尊敬と感謝の想いを込めました。そして、ドイツ語の世界をどのように見るか(視点)、またドイツ語の立場から見ると言語の世界はどのように見えるか(視座) を探究し、明らかにすることこそがドイツ語学研究(=ドイツ語を通じた言語研究)の真髄であり、本書が少しでもその一端を担うことができればと考えました。ドイツ語関係者の方々はもちろん、 ドイツ語以外の言語研究に従事されている研究者の方々やドイツ語学習者のみなさまにもぜひ本書をお手に取っていただき、ドイツ語への「視点」とドイツ語からの「視座」をご堪能いただきたい。(編者まえがきより) |
編者 | カンミンギョン / 時田伊津子 / 藤縄康弘 編 |
ISBN | 978-4-8102-0337-0 |
判型 | A5判 264頁 |
定価 | 定価4,180円(本体3,800円+税) |
発行日 | 2023年3月 |
【 目 次 】 | |
Ⅰ.視点化の理論とその応用 大薗 正彦 ことばによる「捉え」をめぐって 田中 愼 Über die grammatische Perspektivierung 藤縄 康弘 現代ドイツ語の時制とアスペクト Ⅱ.ドイツ語文法論(1)動詞-構文-交替 大矢 俊明 ドイツ語における与格交替 小林 大志 「場所」と「場所を規定するモノ」 カンミンギョン 二次述語形容詞の意味解釈と結果構文 岡部 亜美 ドイツ語疑似並列構造の文法化に関するコーパス調査 Ⅲ.ドイツ語文法論(2)語・文・談話における形態と機能 信國 萌 書き言葉におけるドイツ語の弱音eの脱落について 井坂ゆかり 相関詞da(r)+前置詞はいつ現れるのか 磯部 美穂 テキスト生成と語形成 Ⅳ.ドイツ語語彙論の諸相 黒田 廉 学習独和辞典におけるコーパス利用の現状と課題 高橋 美穂 移動動詞と経路項の共起について 時田伊津子 aufを伴う不変化詞動詞 阿部 一哉 獲得を表わすer-接頭辞動詞の形成について Frank Mielke Das idiomatische Chaos am Ende eines Arbeitslebens Ⅴ.ドイツ語と日本語の対照研究 白木 美依 疑似的な話し言葉に見る、ドイツ語と日本語の表現方略 |
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