カフカ彷徨    井上正篤 著
カフカ彷徨 四六判 上製352頁  \2,730 (\2,600)
2003年12月刊   ISBN4-8102-0140-6
 

    
<目次より>

序にかえて  カフカ−その文学の内的構造−

第1部 カフカ小説考
  1章 小品集『観察』について
  2章 『判決』について
  3章 『変身』の文法
      <Ungeziefer>の変幻ならびに翻訳の諸問題
  4章 謎解き『流刑地にて』
  5章 『アメリカ(失踪者)』−教養小説からの逃走−
      −ディケンズならびにケラー、ヘッセを引き合いに−
  6章 『審判』−その表と裏と−
      −フェリーツェ体験とともに−
  7章 『城』−「自我」と「世の中」のせめぎ合い−

第2部 カフカ・ノート
  8章 カフカ−苦い薬草の受難−
  9章 内面世界の叙述と体験話法の接点
 10章 形象的記号の暗示力
      −F.マルティーニの散文論に基づいて−
 11章 あるカフカ像の試み
      −アンナ・ゼーガース『旅の出会い』より−

第3部 カフカ書簡考
 12章 『フェリーツェへの手紙』
      −「書くこと」と「愛すること」の軋轢−
 13章 『父への手紙』−ある父子闘争の記録−
 14章 『オットラへの手紙』考
 15章 『ミレナへの手紙』考−インテリ恋の挫折−
 16章 『カフカ最後の手紙』瞥見

カフカ略年譜
著者紹介

1943年生まれ。東京大学人文科学研究科独語独文専攻修士課程修了、同博士課程中退。現在東京工業大学教授。
専攻は現代ドイツ文学、世界文学、小説論、国際コミュニケーション学。
訳書に、ゼーガース『奇妙な出会い』、『ハイチの物語』等。
編著に、『カフカ:フェリーツェへの手紙』抄、『ユンガー短編傑作選』等。


書評