同学社
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新しいドイツの文学シリーズ

書名 逃亡する馬①
 
著者 マルティン・ヴァルザー
訳者 内藤道雄
定価 1,452円(本体1,320円+税)
ISBN 978-4-8102-0200-7
四六判 変型 182頁
1988年11月
内容 内面を覗かれるくらいなら誤解されたままでいたいと考える主人公を襲った一瞬の波紋。
独特のリアリズムによってカフカの文学形式を克服。現代ドイツ文学を代表する著者の話題作を翻訳。

書名 鳩③
 -ある男の悪夢の一日-
著者 パトリック・ズュースキント
訳者 岩淵達治
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0202-1
四六判 変型 142頁
1989年5月
内容 平穏な人生をおくる主人公にある朝鳩の事件が起きる。古典的な短編小説の手法で書かれた秀作。

書名 ユーゲント⑥
 
著者 ヴォルフガング・ケッペン
訳者 田尻三千夫
定価 1,452円(本体1,320円+税)
ISBN 978-4-8102-0206-9
四六判 変型 192頁
1992年5月
内容 「沈黙の大家」ケッペンによる64の様々な断章からなる自伝的断片集。
私生児として生まれた著者の自伝であるとともに母への挽歌でもある。

書名 発掘⑦
 
著者 ギュンター・デ・ブロイン
訳者 保坂一夫
定価 1,452円(本体1,320円+税)
ISBN 978-4-8102-0207-6
四六判 変型 206頁
1992年7月
内容 文学史に埋もれていた詩人・思想家の再評価を巡って斯界の権威メンツェル教授とアマチュア研究家ペッチュが対立する。ペッチュは、教授の偏見に捕らわれたテーゼの誤りを実証しようとするのだが・・・。
本邦初の翻訳。

書名 女のいえに男がひとり⑧
 
著者 ウラ・ハーン
訳者 越智和弘
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0210-6
四六判 変型 224頁
1996年4月
内容 主人公の女性を性の奴隷として弄んできたサディスティックな所帯持ちの中年男が、妻とのよりを戻そうと女に別れ話を持ち出したとたん、反対に素っ裸でベッドに縛り付けられ、辱めを受け、そして・・・。ロマンティックな愛の女流詩人として一世を風靡した、ハーンのイメージを一新する猟奇的な作品。

書名 僕の旅⑨
 
著者 シュテン・ナドルニー
訳者 明星聖子
定価 1,760円(本体1,600円+税)
ISBN 978-4-8102-0211-3
四六判 変型 252頁
1998年2月
内容 「僕」は、足の向くまま気の向くまま、一ヵ月月間のあてのない旅に出る。
ドイツ国内どこでも乗り降り自由の鉄道周遊券と時刻表を手にして。
「自由」と「愛」を探し求める旅へと。ナドルニーのデビュー作。

書名 隔離の風景⑩
 
著者 ジョルジュアルチュール・ゴルトシュミット
訳者 富重与志生
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0212-0
四六判 変型 172頁
1999年11月
内容 ナチスの時代10歳だったユダヤ人の「彼」は突然フランスの寄宿舎へ送られ自らを隔離する。
「ショル兄妹賞」受賞の自伝的小説。

書名 こどもの物語⑬
 
著者 ペーター・ハントケ
訳者 阿部卓也
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0216-8
四六判 変型 158頁
2004年5月
内容 1969年に生まれた娘との、その後の10年間にわたる、「こども」と「大人」の物語。とはいっても、「一人の人間について、一つの民族について語るように物語ってみたかった」とハントケが言っているように、この作品は個人的な生活の事実でありながら普遍的な射程をもっている。子をもつ人は、言葉を欠いていたがゆえに自分の経験となっていなかった経験に、言葉が与えられるのを目のあたりにするだろう。
原書は1981年刊行。

書名 マルレーネの姉⑭
 
著者 ボート・シュトラウス
訳者 藤井啓司
定価 1,650円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-8102-0217-5
四六判 変型 168頁
2004年8月
内容 ボート・シュトラウスのテクストには一風変わった魅力がある。読んで素直に納得したり感動したりできるわけではないし、文章も、なるほど精密ではあるが、とくに流麗というわけでもない。むしろ誇張された人物設定・場面設定が目につくし、神話的なものや最先端の科学論があちこちに顔をのぞかせ、いかにも何かを主張したがっているように見える。人工物、拵えもの、寓話といった感が強い。ところがその寓話の意図するところを読者が自分の言葉で定義しようとすると一筋縄ではいかず、悪戦苦闘しているうちにそうした理詰めの解釈からこぼれ落ちてしまう部分の方に、もっぱら不思議な光沢が宿っているようにも見えてくる。
(「訳者あとがき」より) 


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